top of page

おもいとかたち

  • 執筆者の写真: Seigen
    Seigen
  • 7月12日
  • 読了時間: 2分

おもいは目に見えません。

けれど、そのおもいは言葉や行動となり、やがて「かたち」として現れます。書道も同じです。


筆の持ち方や姿勢 

字の形には技術があります。


もちろん、それは大切なことです。

けれど私は、それだけではないように思っています。


慌ただしい気持ちで書けば、

その落ち着きのなさが線に表れます。


丁寧に向き合えば、

その丁寧さが字に表れます。


不思議なことに、心の中にあるものは、隠しているつもりでも少しずつ形になって現れてくるようです。


だから私は、字の形だけを整えるのではなく、

その根底にあるおもいも大切にしたいと考えています。


そして、それは書道だけの話ではないのかもしれません。


優しさや思いやりも、

目に見えるものではありません。


けれど、何気ない一言に救われたり、そっと差し伸べられた手に励まされたりした経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。


その時、私たちが触れているのは言葉や行いですが、その奥には確かに誰かのおもいがあります。


おもいは、そのままでは見えません。


だからこそ言葉となり、行いとなり、少しずつ形を持ちながら人の心へ届いていくのでしょう。

もちろん、いつも理想通りにはいきません。

私自身も迷いますし、焦ることもあります。


思うように振る舞えず、後になって反省することもあります。


それでも一枚の紙に向かい、

一文字を書く時間は、自分自身を静かに見つめ直す機会を与えてくれます。


字を整えることは、ただ美しい字を書くためだけではありません。


自分の中にあるおもいを見つめ、そのおもいをどのような形として表していくのかを問い直すことでもあります。


おもいとかたち。


おもいだけでは届かず、

かたちだけでは残らない。


その両方を大切にしていきたいと思います。

 
 
 

最新記事

すべて表示
ほどける

人は知らず知らずのうちに、 「こうあるべき」という考えを 持ちながら生きています。 もっと頑張らなければ。 失敗してはいけない。 上手でなければいけない。 こういうものなのだ、と。 その考えは、 自分を支えてくれることもあります。 けれど、ときには自分自身を縛る結び目になってしまうこともあります。 ある日、誰かの何気ない一言に心を動かされたり、一冊の本や一つの作品に出会ったりして、 それまで当たり

 
 
 

コメント


bottom of page